Systemシステム

建材物流

建物づくりを支える重要な要素に〝建材物流〟があります。建材物流とは、建設に必要な資材(建築材や住宅設備など)を、建材メーカーや仲卸業者から現場に調達するまでの一連の物の流れを指します。建材物流には、仕入れ先が通常でも数十社以上になること、寸法・重量・荷姿が多様であること、現場の工程に合わせたタイムリーな搬入とそれに伴う倉庫保管・出荷が付随してくることなど、建設ならではの特殊性があります。また昨今は建材の分野でもグローバル化が進んでおり、輸入建材が占める割合が圧倒的に高いのが現状です。

  • 現場工程に合わせたタイムリーな配送と保管
  • 天候による工程変更への対応(持ち戻り・再配送)
  • 現場スペース(狭地など)に応じた小分け搬入
  • 多種多様な荷姿の建材による煩雑な現場荷役
  • 現場の道路事情に合わせた搬入車両による回数輸送
  • 多元的で流動的な配送情報のコントロール
  • 現場毎に物流内容が異なるので標準化しづらい

北海道事情

建材物流の視点で北海道の建設業に目を向けると、海で隔てられているというハンデがまずあり、次にそこから生じるリスクの問題があります。建材メーカーや商社のほとんどは本州に本拠があり、そこからの出荷になるため、北海道から発注した場合は届くまでに約2週間かかります。その上、天候や交通事情で遅延が出る場合も少なくなく、北海道の建設業においては「納期を安定させるのが難しい」というのが業界常識であり、長年の悩みでもありました。納期の遅れはコストの増大に直結するため、頻度が増せば中小企業にとっては死活問題にもなりかねません。離島である北海道で建設業を営む企業として、このネックをどう克服するかが岐路になる、とサン建築設計は考えました。

  • 〝離島〟ならではの物流ハンデ
  • 通常でも2週間の納期
  • 天候や交通事情による遅配の頻発
  • 物流の不安定性がもたらす保管コストの増大
  • 発注ミスや追加発注による工期の大幅な遅れ
  • メーカー・商社の納入スケジュール優先の現状
  • 納期・工期を安定させづらくリスクが高い

安全輸送

建物づくりの絶対条件である安全を、建材物流においても追求したい。付加価値や他社との差別化を真剣に考えてサン建築設計が出した答えは、〝安全に建てるため、安全に運ぶ〟でした。
安全に運ぶためには建材物流の起点から終点までをトータルに管理しながら保管・荷役・デリバリーを遂行しなければなりません。サン建築設計は道内を本拠地に陸海空のネットワークで世界とつながるロジスティクス企業と協業体制を構築、輸送車両と倉庫を共同保有して、運ぶプロセスからの安全徹底を実現することに成功しました。

3PC

サン建築設計ではこの新しいシステムを物流業界の3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)になぞらえ、3PC(サード・パーティー・コンストラクト)と呼んでいます。情報を集約管理し、スピード配送、倉庫保管から受発注管理まで、建材を運ぶプロセスに絡むすべての物・事・人をトータルにサポートできる仕組み。「建てる」と「運ぶ」を融合させたこの新しいシステムは、成果品としての建築だけが評価の対象となりがちな現代の建物づくりに、新しい価値観を提案します。